当協議会では、手賀沼水環境保全協議会と共催で下記のとおり勉強会を開催いたしました。御出席いただいたみなさま、ありがとうございました。

日時

平成31年1月28日(月)午後1時30分~午後4時30分まで

会場

八千代市市民会館 3階第3会議室(八千代市萱田町728)(アクセス
東葉高速鉄道「八千代中央駅」及び「村上駅」から徒歩10分

出席数

81名

内容

(1)講演

    〇「印旛沼・手賀沼における水生植物の変遷と外来水草について」

講師 千葉県立中央博物館 主任上席研究員 林 紀男 氏
[概要]

  • 印旛沼と手賀沼は干拓により大きく面積を減らしたが、以前は豊富な浅瀬に多くの水草が生えており、水草研究のメッカであった。しかし干拓や水質の悪化等により環境が大きく変わったことにより、以前はプランクトンは900種類以上、沈水植物は40種類以上確認されていたが、現在ではプランクトンが100~200種類くらい、沈水植物は確認できなくなってしまった。
  • 外来生物とは外国からきた生物ではなく「人為的に他の地域からもたらされた生物」のことである。外来生物の中で環境省が侵略的特定外来生物を指定しており、これは飼育、運搬、保管、輸入、放出(植栽)、譲渡が禁止されている。特定外来生物に指定されているナガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイなど、8種類の特定外来生物(植物)が印旛沼と手賀沼で確認されている。
  • 印旛沼において、ナガエツルノゲイトウは1990年に鹿島川の河口で、オオバナミズキンバイは2015年に鹿島川と高崎川の合流地点で初めて確認された。手賀沼においてはナガエツルノゲイトウは1998年に亀成川流域の畔で、オオバナミズキンバイは2017年に手賀沼内で初めて確認された。亀成川流域の畔には一本松機場から灌漑用水を通じて、侵入したと考えられる。現在ではナガエツルノゲイトウは両沼の流域で大量に繁茂しており、手賀沼流域ではオオバナミズキンバイも多く繁茂もしている。これらはちぎれた葉からも根を生やすので繁殖能力が高く拡散しやすい。
  • オオバナミズキンバイは日本のほかにフランスとイギリスで問題になっており、フランスでは1820年代に、イギリスでは1998年に、日本では2005年に初めて確認された。繁茂状況としてフランスでは既に国内全土に広がり、日本でも初確認は1地点だったが現在では琵琶湖や印旛沼、手賀沼等で9地点に広がっている。一方イギリスでは33地点だったものが19地点に減少している。これはイギリスでは、フランスや日本より法律で厳しく規制されており、駆除に対しても技術支援や財政支援が手厚いからである。

(2)取組事例発表

    〇「印旛沼流域水循環健全化会議による取組について」
    (千葉県県土整備部河川環境課)

[概要]

  • 2001年に設立した印旛沼流域水循環健全化会議では、印旛沼に関わる様々なステークホルダーが協力・連携しながら取組を行っている。取組の1つとして、ちぎれて排水機場へ流れ着くナガエツルノゲイトウにより、ポンプが正常に稼働しない可能性(治水リスク)に対処するため、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)等と連携して桑納川や神崎川で駆除を行っている。また駆除後は意見交換会等を行っている。
      • 〇「手賀沼における外来水生植物の協働駆除について」
      (美しい手賀沼を愛する市民の連合会)

    [概要]

    • 23の団体からなる美しい手賀沼を愛する市民の連合会では、外来水生植物対策を市民の手で実施しており、専門家と協力して定期的に現況調査もしている。また理解を深めるため勉強会等を実施しており、参加してくれた市民の方々にボランティア登録を募った結果、昨年度の3月の時点で10名の登録があった。

    (3)その他

      • 〇「特定外来生物(植物)の防除にあたっての留意事項について」
      (千葉県生物多様性センター)

    問合せ先

    千葉県環境生活部水質保全課湖沼浄化対策班
    電話:043-223-3821 FAX:043-222-5991
    E-mail:suiho5@mz.pref.chiba.lg.jp